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歯を失った方

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歯を失ったら

歯を失う原因には、1.むし歯 2.歯周病 3.外傷 4.矯正治療等での便宜抜歯 などがありますが、むし歯と歯周病がその大半を占めます。


人間の歯は28本でひとつの噛み合わせ機能を果たしています。親知らずまで生えていると32本の方もいますが、1本でも失うと様々な問題が生じてきます。


例えば、不幸にしてどこかの歯を1本失ったとします。


失ったところにはスペースができますが、このスペースを埋めるために隣の歯は傾いてきます。咬み合わさっていた歯は、相手の歯がいなくなって飛び出して(挺出)きます。
残された歯が動くことで、歯と歯の間には隙間ができて食べ物が挟まりやすくなったり、磨き残しができてむし歯になりやすくなったりしてくるのです。
また、咬み合わせもズレてくるので顎の関節に支障をきたす顎関節症や頭痛・肩こり、体幹のズレなどの問題がでることもあります。

動物が歯を失うことは死活問題ですが、人間の場合は歯科治療により咬み合わせを回復することができます。
歯を失わないようにすることが一番大切なのですが、何らかの原因で歯を失った場合の治療法としては、大きく分けて3つの方法があります。

1.インプラント
2.ブリッジ
3.入れ歯

それぞれ、歯を失っているお口の状態や全身的な基礎疾患の有無、治療期間、治療費用など総合的に判断し、個々の状況にあわせて選択していくことができます。


 

1.インプラント

インプラント治療は、歯を失った骨の中に根の代わりとなるフィクスチャー(チタンかジルコニアでできたネジ)というものを埋め込んでその上に被せものをする治療法です。


健全な歯を削ったり、入れ歯のようなバネをかける必要もなく現時点で考えられる歯科医療のなかで最も合理的な治療法であるとされています。
フィクスチャーが骨と結合することでしっかり咬むことができ、以前は食べることができなかった好きな食べ物も食べることができるようになります。

また、歯を失うと廃用性萎縮といって顎の骨が年々やせていきます。入れ歯を使用している方が、数年もすると緩くなって食べ物が挟まったり痛みを生じやすくなったりするのはこのためです。
入れ歯安定剤を毎日のように使用せざるを得ない方もたくさんいて、年間需要は100億円を超える市場規模になっているそうです。

インプラント治療はこのような廃用性萎縮を最小限にとどめる治療法で、しっかりと咬めるように機能回復をはかるのに充分な治療法として先進国では歯を失った場合の第一選択肢になってきています。

 



2.ブリッジ

ブリッジは橋義歯ともいいますが、歯を失った部分に隣接した歯を土台にして橋渡し状の被せものを入れて咬み合わせを回復する方法で、現在まで日本では欠損した部分を補う治療法としてポピュラーな方法です。


治療としては、土台になる歯を削って型をとり、出来上がったブリッジを装着するというステップですので治療期間が限定され比較的早期に咬み合わせを回復することができます。
ただし、健全な歯やかぶせ物を削らざるをえないという点、清掃性が悪くなりやすいという点で土台になった歯の寿命を短くしてしまいかねないというデメリットがあります。

 



3.入れ歯

いわゆる取り外しタイプの入れ歯ですが、歯を失った状態でのお口の中の型をとって欠損を補う形の義歯を製作します。


部分入れ歯の場合には、残った歯にバネをかけて外れないようにしますが、総入れ歯の場合には歯がないために維持するものがなく安定性がなかなか得られないため咀嚼機能を充分に回復できないことも多くなります。
また、部分入れ歯の場合には残った歯と歯を失った部分の顎に支えを、総入れ歯はすべてが顎に支えを求めますが、顎の部分は粘膜でクッション性はありますが傷つきやすかったり骨がやせていったりと、入れ歯を装着した後も痛みや不具合が生じやすい点があります。

 



  メリット デメリット
インプラント ・健康な歯を削らなくても済む
・見た目、天然歯と見分けがつきにくい
・強い力で噛むことができる
・他の歯に負担がかからない
・他の治療に比べると高い
・骨の量が十分でない場合には、できないことがある
・手術の必要あり
ブリッジ ・入れ歯より高い安定性がある
・保険適用が可能
・支えとなる歯に大きく負担がかかる
・隣接する健康な歯を削る必要がある
・欠損数が多いと不可能
入れ歯 ・保険適用が可能
・手術の必要なし
・違和感や異物感がある
・噛む力が弱い
・審美性に劣る

 

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